留学生の声

 ISEP生として2020年11月末入寮したドイツ人学生からウエルカムキット事業への礼状です

 

 私の来日は大変な困難を伴うものでした。
そもそも東京外語大学のご担当者さまから、必要書類(誓約書)をお送りいただいたのは、ドイツ出国の約二週間前で、そのため私は非常に長い期間、留学が実現するのかどうか、不安な日々を過ごすこととなりました(もちろんコロナ禍中に留学生を受け入れることで生じる、大学側のリスクはお察しいたします。また、来日を望む全ての留学生にとって、受入機関の負担となるのは本望ではありません)。
 くわえて私の家族も、私の留学に不安を抱き、断念するよう勧めてきました。

 それでも私は留学を諦めませんでした。
 入国後の経験は、出発前のそれより良かったです。
成田空港、送迎用タクシー、国際交流会館、いずれの場においても、出会った人は皆親切で、敬意をもって私に接してくださいました。留学開始時の膨大な書類作成も、大学の方のご助力のおかげで無事に済みました。

 先生がお尋ねになられた会館での自己隔離期間も大変快適でした。
 ドイツの一般的な下宿よりも多少手狭な印象は受けましたが、設備はとても整っていたと思います。冷蔵庫はドイツのより高性能で、個人部屋なのに浴槽が付いていた点に感動しました。
 規則上、外出出来なかったのが辛かったですが、家族に電話を掛けることで気分転換いたしました。くわえて自己隔離期間中には、食事や生活必需品もご支給いただきました。もしこのご高配がなければ、私はいったいどうなっていたでしょう。
 ドイツから日本までは非常に遠く、飛行機には重量制限もあります。来日後に自分で買おうにも今はそれすら出来ません。
 一応、ドイツから「お米」を持参していたのですが、入管法の関係で入国時に捨てざるを得ませんでした(事前に関連Webサイトを確認していたにもかかわらず、私は日本へのお米の持ち込みが禁じられているのを知らなかったのです)。
このような状況下で、留学生支援の会のお差し入れは大変心強く、おかげさまで安心して生活することができました。
 留学生課の方々が、外国人の食の好みに留意してくださっていたのも嬉しかったです。
 以上の支援をご提供くださった皆様に、心よりお礼を申し上げたく思います。

 ところで、先生は先日お会いした際、私に「新しく来る留学生に関する提言」も求められました。ですので最後に、ご支援ではカバーしきれなかった点も書き添えさせていただきます。
 まず、食事につきまして。日本人の平均的な食事量は、外国人にとっては「少なく」感じられるようです。また、焼き菓子のご提供は本当に嬉しかったのですが、実用性の点ではインスタントラーメンに軍配が上がりました。
つぎに掃除用具につきまして。自主隔離期間中、私はスポンジや洗剤などの掃除用品を通信販売で購入しました。これはお貸しいただいた部屋を清潔に保つためです。
 また自炊は大変だったので、ナイフも注文しました。

 色々と書かせていただきましたが、このメールが少しでもお役に立てば幸いです。
 改めて暖かいご支援ありがとうございました。
 今後ともどうぞよろしくお願いいたします。