支援の会の歩み

​1 年表

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2 関係者の回顧

 (1)設立の頃

 ---1999年3月、当時の中嶋嶺雄会長が、「東京外語会会報」誌に、「東京外国語大学留学生支援の会(仮称)設立に関するお願い」という提案を寄稿されました。そして、その趣旨として全世界から留学生を受け入れている本学は、異文化交流の空間であり、充実した学業や研鑽のため、多くの支援活動や相互交流が必要であると述べられました。

 これを受けて、嶺雄氏の奥様でもある中島洋子氏が発起人となってボランティアを募りましたところ、とりあえず11人の方が賛同され、6月12日に最初の会議が開かれ、留学生支援の会が設立されました。この会議は幹事会と称し、11名の方が幹事となり、幹事会で事業の企画・実施を行うことになりました。会報第1号の発刊の9月には3名の加入があり、14名の幹事会事務組織が確立しました。

(笹岡太一「留学生支援の会の歩み―設立してから20年が経ちました-」『会報』63号 より抜粋))

 

 

(2)会の基盤の確立

 ---留学生支援の会の初会合が平成11年6月に北区の旧キャンパスで開かれて以来、既に5年が経ちました。

 最初はどのように発展させていけばよいのか、暗中模索の不安な日々でしたが、皆様の強力なバックアップのおかげで、今では会員626名の大所帯となり、活動も少しずつ豊かになってきました。

​(中嶋洋子「発足からはや5年が経ちました」会報第16号 より抜粋)

 (3) 会の事業の発展

 1)「国際交流の夕べ」事業の変遷

 ご存じのように、当会は毎年暮れに“国際交流のタベ"という行事を開催しています。

 当会発足は平成 11年ですが、当時外国語大学は懐かしくも北区西ヶ原にあって、この行事は留学生課が主体となり、北区の北トビアというホールで開催されていました。広さもゆったりとしていて素晴らしい会場です。

年にたった1度の慰労の会に殆どの留学生が参加していたように記憶しています。当日は学長や文科省の方々をはじめ多くの来賓の挨拶の後、待ちに待ったおいしい夕食をお腹いっばいいただきながら、地元北区の方々、永年のいわば外語大ファンの皆様による日本舞踊や三味線などの演奏を楽しみました。日本の歴史的な文化を礎にした芸能大会のような趣でした。留学生も僅かながら母国の歴史的な芸能、例えば伝統的な踊りを披露し、詩吟などを力強く謳いあげていたように思います。

 この日だけは多くの北区地域住民の皆様方と留学生が広くふれあい交流する場となっていたように思います。

さて、大学が府中に移転した後の“国際交流のタベ"は どのように変遷してきたのでしょうか ?当初はやはり留学生課が中心になり、会場は学生会館 (生協)で開 催されています。この会場は、もともと飲食の場所ということもあり、舞台とも言うべき会合の中心が設定しにくく、現在に至るも試行錯誤を続けています。

 移転して最初の頃は各留学生に開催の情報がいきわたっていたので、かなり多くの学生が 参加していました。しかし、費用の関係もあって情報の発信の方法がポスター掲示に留まっていることもあり、参加人数は全留学生の1/3ほどの200名前後に減ってきています。それも情報をキャッチしやすい学内の寮に住んでいる留学生に偏り、学外に居住して日ごろ孤独と戦いながら勉学に励む留学生 (その多くは私費留学生)など、ひとときの団集を楽しんでほしい学生たちの参加が少ないのが現状です。

また、北区の住民の皆様が“国際交流のタベ" のために、遠く府中まで足を運んでいただくことは 容易ではなく、次第に縁遠くなってしまいました。府中の地域住民の方々との関係構築にはまだまだ時間がかかりそうです。

 そんな中で、“国際交流のタベ"は 大学 (主として留学生課)と 当留学生支援の会が共催で事を開催することになりました。

 当日の午後には、日本文化体験と称してさまざまな 日本文化の体験の場を設定しています。当会幹事を中心にして着物の着付け、華道、茶道、囲碁、将棋、武蔵野市国際交流協会のメンバーによる墨絵・折り紙。和紙人形。琴演奏体験などです。夕方からはメインイベント、留学生にとつては豪華な(?)食事をいただきながら懇親会を楽しむのですが、その内容が現代若者の好む音楽やダンスに終始した感がありました。

 以上の経過を省みるに、私を含め幹事一 同、種々の点で惰性に流され緊張感を欠いていたと感じ、今後発想の転換をすることが大きな課題だと思うに至りました。

 なお、平成 24年度からは 日本人学生も参加することになりましたので、留学生と日本人学生との交流という観点からも今後その具体化が必要です。

(中嶋洋子「惰性を排して試す!-“国際交流の夕べ”に関連して―」『会報』第42号、2013年2月、より抜粋。文中省略した箇所があるので、正確な原文は、会報バックナンバーにある当該号を参照されたい)。